同じ発明でも、十人十色。
特許明細書は、書き手が違うと出来上がりも異なります。

その違いは、形式的な部分と、実質的な部分とがあると思います。

形式的な違いは、日本語の言い回し、漢字の使い方、明細書フォームの違いなど。
これについては、かなりその人(書き手)の趣味が反映されます。

実質的な違いは、「発明の捉え方」になるでしょうか。
この捉え方によって、どこまで権利の射程範囲にするかが決まります。
従来技術をどのように捉え、発明の本質を抽出し、
本発明の新規性、進歩性を検討します。

この際、机上の空論にならないよう、実施可能性や将来性を含めて、
クライアント様の意向を反映できるように調整していきます。
書き手の独りよがりで突っ走ってしまうこともありますので、
このチューニングは大事です。

このように、明細書に反映させるための実質的な捉え方は、
発明の本質だけでなく、出願時点でのクライアント様の意向や
実施状況、経営方針によるところもあるため、流動的な部分でもあります。
原稿作成を開始してから出願までの間に変更になることもしばしば。

これでOKという正解のない特許明細書であり、
状況によって変わる部分もあるため、
書き手の評価は非常に難しいことだと思います。

結局、あれこれ一所懸命考える(悩む)ことで
良い物(明細書)ができるのかな。。。

25年やってもまだまだ修行中です。