毎月、弁理士会から送られる「Patent」という雑誌があります。

今月号の中の「今月のことば」というコラムチックなページに、
弁理士会副会長(高橋先生)の昔の知財業界の様子が触れられていました。

この記事は30数年前の、という内容でしたが、私がこの業界に転職した
25年前と似通っていたので、共感しました。

少し要約しますと、、、、
最初(特許業界に踏み入れたころ)は、
2~3行の文章について2時間も指導され、何回も書き直しになったこと、
知財担当のご指導?を受けて、1件の明細書を仕上げるのに3ヶ月もかかった、
という内容です。

自分も当初はそんな感じだったなぁ、と。。。

それから、ここが最も共感できるところだったのですが、
当時は、所内の明細書作成担当者と、企業知財部の担当者とが
直接的に意見をぶつけて、より良い明細書にしようという流れが
あった、というところです。

振り返ると、若輩の私によくぞ付き合ってくれたと、
今でも感謝している多くの知財担当者が思い出されます。
打ち合わせ後もお茶に誘っていただき、そこでも色々なお話を
させて頂いた記憶があります。

当時はそのような、ある意味ほど良い「余裕」があったのだと
思います。

少しドライになってきたと感じているのは、
ここ10年くらいでしょうか。
各社の知財部から「
明細書作成のガイドライン的なもの」が
出るようになってからのような気がします。
これは、明細書の質を統一して、失敗のないようにしたい、
という企業側の当然の流れでもあります。
その一方、これに合わせて明細書を書いて下さいね、となって、
個々の考え方が現れにくくなったことも否めません。

明細書の作成はこれが正解といったものが無いような世界です。
25年経っても、本当にこれで十分か、内容に漏れは無いか、
発明者さんの意図は反映されているか、などなど、
無限ループに陥りそうになりながら、進んでいく感じです。

ガイドラインがあっても、依頼側と作成側との意思疎通は
今でも欠かせないものと思っています。。。